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哲学グループワークショップ&フランス全体会議が開催されました!

ワークショップ

在外研究員の大松聡子(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター)が、2025年2月19日と21日にフランス・リヨンで開催された哲学グループワークショップおよびフランス全体会議に参加しました。

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19日のワークショップは、リヨンのÉcole Normale Supérieure(ENS, 高等師範学校)デカルトキャンパスの教室で開催されました。参加者は哲学グループだけでなく、認知神経科学グループからも集まり、基本的に興味のある人は誰でも参加できるオープンな形式でした。今回は、インタビューに対する質的分析方法に関する議論が行われ、グラウンデッド・セオリー(質的研究分野を扱う体系的な分析)に関する文献をもとにディスカッションを進めました。事前に共有された文献は3つあり、1つは理論に関する文献、1つは体系的なデータ分析を通じて派生した新たな理論に関する文献、最後の1つは実践的な取り組みに関する文献でした。

どのようなインタビューの質問、頻度、分析手続きを用いることで、バイアスを最小化しながら患者の回復過程におけるナラティブな遷移を把握できるのかに焦点を当て、活発な議論が3時間にわたって行われました。既存の方法が最善なのか、もし最善でないならば、どのような方法が適切なのかといった点について、型にはめるのではなく、目的に応じて手段を柔軟に変えていくという姿勢が印象的でした。

21日は、リヨン神経科学研究センター(Center for Research in Neuroscience in Lyon:CRNL)で開催されました。全体の方向性や今後の流れを確認するとともに、日本側のインタビューに関する状況を共有し、フランスとの違いについて意見交換を行いました。フランスの各グループはリヨンの市内に集まっているため物理的な距離が近いこと、また、一人のメンバーが複数のプロジェクトに関わっており、各グループ間のコミュニケーションがとりやすい環境であることが印象的でした。


※ École Normale Supérieure(ENS, 高等師範学校)は日本に直接対応するものがないフランス独自のエリート養成機関。単なる大学ではなく、フランスの学術界・教育界・行政界のトップ層を輩出する機関の最高峰。研究職育成に主眼をおかれていることからも、大学院的な側面も強い。