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日本認知科学会第42回大会でオーガナイズドセッションを開催しました.

シンポジウム等

2025年9月12日から14日にかけて早稲田大学で行われた日本認知科学会第42回大会にて,オーガナイズドセッション(OS-2-4)を開催しました.オーガナイザーは田中彰吾教授(東海大学)と大住倫弘准教授(畿央大学)が務め,「身体的自己とナラティブセルフの相互作用」をテーマに,下記の4名にご登壇いただきました.

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嶋田総太郎 教授(明治大学):ナラティブ・エンボディメントの概念

東 美由紀 研究員(明治大学):VRを用いたフルボディ錯覚の神経現象学的研究

大住倫弘 准教授(畿央大学):幻肢の主観的経験に対応する脳波ネットワークの探索

三枝信吾 研究員(東海大学):リハビリテーションにおけるナラティブセルフの遷移過程

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セッションでは,ナラティブセルフと身体的自己の相互作用に関する理論的提案から,フルボディ錯覚を活用した実験的検証,さらに当事者の語りの変化とリハビリテーションを結びつける試みまで,幅広い内容が議論されました.会場はほぼ満席で,多くの鋭い質問も寄せられ,今後の研究を深めるための貴重な機会となりました.

研究チーム内での議論に加えて,こうした場で多様な視点から意見を交わすことの重要性をあらためて実感しました.今後も同様の機会を積極的に設け,さまざまな立場の方々と対話を重ねていきたいと考えています.